レジスタンスで恋愛なおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのレジスタンスで恋愛な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月27日の時点で一番のレジスタンスで恋愛なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

69.3 1 レジスタンスで恋愛なアニメランキング1位
戦場のヴァルキュリア(TVアニメ動画)

2009年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (668)
3859人が棚に入れました
時は征暦1935年。ヨーロッパ大陸は東西の二つの大国に分断されていた。
鉱物資源・ラグナイトをめぐり勢力争いを広げる専制君主国家「東ヨーロッパ帝国連合(通称・帝国)」と、王政を廃した共和国の連邦国家「大西洋連邦機構(通称・連邦)」の両国がついに開戦する。
争いは、武装中立を国是とする小国・ガリア公国へも飛び火し、国境の町・ブルールで出会った少女アリシアと青年ウェルキンは、「必ず故郷へ戻る」ことを誓い、義勇軍への入隊を決意する。

声優・キャラクター
千葉進歩、井上麻里奈、櫻井孝宏、桑島法子、皆川純子、乃村健次、田中敦子、福山潤、大原さやか、大塚明夫、大塚周夫

DEISU さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

戦闘だけじゃない神アニメ。

ストーリーが面白く一く話見たら止まらなくなりました。
そして戦闘では戦略や戦い方が色々あって次の戦闘はどんな風に戦うのかなとワクワク出来ます。

まぁちょっと主人公専用の戦車の性能が著しく高く。
無敵だろ?と最初は思っていましたがあとあとものすごい性能の兵器が出てきてバランスが取れた気がします。

あまり言ってはいけないと思いますが。
人種により迫害を受けるシーンが自分的にはちょっとムカつきました。(アリシアが正規軍に移動する時などの)
ですがそのシーンのお陰で、
(連れ戻そうとするのかな?どう行動するのかな?)
と次の話への興味も沸かせてくれたので+-0ですね^^;

そして戦闘だけだと思っていましたが。
恋愛の方にも力が入っており、かなりリアルに恋愛を描いているなと自分的には思いました。
恋愛系を見たいと言う方でも楽しめるレベルだと思います。

物語で色々な出来事が起こり見ている自分も色々と考えさせられます。
考えさせられるアニメだからこそ感動もあり涙もあり・・・
見終わったあとに名残惜しさがこみ上げてきてもう一度見ようかなとも思いました。

かなり面白いアニメでした。
色々と納得がいかない時もあるけど最後まで見てもらえると幸いです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 10

ラスコーリニコフ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

優男に期待し過ぎた。

見たのは結構前。
期待したのは画像の優男で、雰囲気、台詞、危機へ冷静な対処、司令官、
~の英雄絡み、考え方、上官にしれっとした顔で言う態度、取る戦術とか、
おそらく銀英のヤンがモデルだと判断したんだけど、検索で調べてみたら
やっぱりそう思ってる人は結構いた。多分間違いない

帝国の福山マクシミリアンは銀英のラインハルト・・ってか福山が万能
声優過ぎて、ちょっと動画見直してたけどかなり良いキャラ

優男に期待しまくったせいで、思ったより活躍しないのが凄い残念だった
記憶がある。もっと格好良く知的に派手にやって欲しかった・・
あと画像みたいな関係になるには、ちょっと話足りなくね?とか思った


だから作品はアリシアとセルベリアと、あと福山のキャラ用品かな
あまり出番なくても美味しいキャラは結構いる。美形も美形じゃないのも
とにかく数は多い。腐用品としても結構優秀な作品かも。

銀英のパクりで良いからコードギアス並に仕上げて欲しかったなー。
作画はかなり良い、というか好きな質で、キャラも良いからあとは脚本が・
あ、これは良いド無能 と 美形の能登もいるね。

20話以降はもう戦術とか戦略とかあんまり関係ないんで、
これ評判悪いけどさ、俺はこーゆー展開アリだなw途中まで楽しませて
くれてたら何の文句も無かった。てか、色々パクりすぎだろこれww


シリーズ構成(脚本&脚本監督)が・・横手 美智子

代表作・は、聖闘士星矢 冥王ハーデス十二宮編、げんしけん、侵略!イカ娘

ああ、なんか妙に納得した。


ストーリー以外は評価できる作品。やっぱりキャラ用品だな

投稿 : 2024/12/21
♥ : 6

SIN さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ヴァルキュリア無双でしたねw

大体が義勇軍第7小隊の活躍で劣勢を覆していくかんじですかね。人種差別などなかなか考えさせられることも、話が大きく動いていくのは17話以降なかんじですかね。

原作ゲームもプレイしましたが、アニメのオリジナルキャラなど多少の違いはありましたが、大筋で同じでしたね。ゲームの方もおもしろいのでアニメが気に入ればプレイしてみるのもいいと思います。

個人的にガリアより、帝国軍のキャラの方が好きですね。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2

64.5 2 レジスタンスで恋愛なアニメランキング2位
逆転世界ノ電池少女(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (121)
372人が棚に入れました
西暦2019年、改元を目前とした日本。その上空に突如現出した異次元の裂け目。そこには天地逆転した異世界「真国日本」があった。かつての軍国主義を維持したまま、永世昭和の世を続ける並行世界は、現行兵器を無効にするガス兵器「幻霧」と巨大人型兵器「伽藍」を駆使し、私たちの日本を軍事的侵略。瞬時に政府を掌握し、事実上の征服を果たす。我らに「令和」という時代は訪れなかった......。―――それから十年後。真国の属国として生まれ変わった幻国・日本。厳しい検閲の中、かつて隆盛を誇ったマンガ、アニメ、アイドル等のサブカル文化は完全に死に絶えた......かに見えた。しかし、Otaku is not dead!サブカル文化を守るため真国に真っ向から抗う集団が存在した。その名も秘密結社「アラハバキ」。そして主力兵器「ガランドール」と、その動力源となり戦う少女たち。人は彼女たちを称してこう呼んだ…、電池少女と…。
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

アキバレンジャー好きにおすすめしたい

<2021/12/30 追記>
全話見終えました。
結構楽しんでしまいました。
設定とかはなぜこんななのかわけわからんこと多かったけど、まあそういうの気にしなくても楽しめ、というスタンスなんでしょね 笑

アキバレンジャー好きなら楽しめるんじゃないでしょうか。
私はアキバレンジャー結構好きだったので。

今季ロボものがたくさんありましたが自分が唯一完走できた作品です。
といってもバトルシーンはドカンドキューンバーンみたいな感じで終わってましたが。

{netabare}黒木ミサが電池少女{/netabare}の時のネコ型ガランドール。
そのコタツを背負って空飛ぶ姿が、ガンダム0083のデンドロビウムっぽくてそれは嬉しかった。

<2021/10/12 初投稿>
見始めなので評価はデフォルトの3.0です

オリジナルアニメなんでしょうか?
とりあえず録画予約だけしといた、ほぼノーマークの作品だったのですが。
妙に完成度が高い。
今期ヤバくないですか?
いつもは1つのクールで10作品〜多くても15作品ぐらいしか見ないのですが。
今期は今のところ25作品ぐらい見たい候補があります。
物語の今後の展開でうまく行くかは置いておいて。
アニメ制作のレベルが上がったのでしょうか。
パッと見「無理」という作品が今期は少ない気がします。

本作はロボもの。
今期はロボもの多いですね。
自分の視聴中だけで4作目です。
ロボットアニメで原風景が形成された私にはうれしい悲鳴です。

ロボの造型は「プラネットウィズ」を思い起こさせる。
なんかノリもプラネットウィズっぽい。
つい数年前までアングラの定番だった、
最近はあんまり見かけない「秋葉原のオタク」っぽさ
そういうとこもなんか似てる。

そういえばそういうオタク文化ってなんか濃さが薄れてきてませんか、最近。
オタク文化が受け入れられつつあるせいか、オタクの「臭み」みたいなものが消えつつある様な。

そんな「オタクの臭い」を充満させている本作。
もしかしたら超ダークホースかも。
(着外かもしれんですけど)

<2021/10/26 追記>
第3話まで見ました。
映画でもドラマでも小説でも漫画でもアニメでも
なんのジャンルか良く理解できないで見たり読んだりするといま一つハマれないことありますよね。

本作もそんなところあります。
ロボなのか
ギャグなのか
SFなのか
恋愛なのか
ハーレムなのか

よーわからんなー
と思いながら3話見ててふと
「あれ?これはジャンル『中二病でも恋がしたい』では?」

バトルシーンがあの妄想シーンっぽい
厨二、オタク礼賛なところも

なんか向いてる方向が似てるんですよね。
もちろん作品としては全然別物だし
そもそもラブコメではなさそうだし

というわけで、とりあえず「アキバレンジャー」お好きな方におすすめしたいです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 25
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

シンエヴァ、コロナ、秋葉衰退…なぜ今この時期にこのテーマなのか?

 どこがと説明するのが恥ずかしいくらいの露骨なエヴァオマージュでした。隠そうとしないでなぜここまで見せたのか、でしょう。
 エヴァというのは、基本的にはオタクによるオタクのためのアニメからスタートして、最後はオタクよ、現実に戻れ…で締めくくっています。つまり相反する気持ちを25年も引きずりました。

 本作については、オタク文化に対して言いたい事があるのはわかります。それがどういう方向性か、というのがテーマを読み取るポイントになると思います。ただ、これが難しい。なぜかといえば本作のオタク像はほぼ2、3世代前のオタク像だからです。

 そもそも秋葉原は現実世界では衰退していますし、コロナのせいでそれが加速しました。この作品で描かれるオタクはゼロ年代以前のオタク。非現実の萌え少女を嫁と呼ぶようなアニメオタク、スクールカーストと対になってあらわれたAKB的グループアイドルオタク、学校に行かないでゲームをやり続けるようなゲームオタクのような、古いオタク像でした。

 これが本作のテーマ性を読み取るのに難しいところでした。既に自然消滅しかかっている古いオタク像への憧憬なのでしょうか。3年前なら間違いようがないのですが、急激に衰退した秋葉原を中心に置いたので本当にわかりづらいです。
 シンエヴァが公開されたタイミングもあります。オタクを捨てよ現実に戻り恋愛せよなのか、アンチエヴァなのか。
 
 代表的な萌え少女たちは、旧来の文脈からいえば想像上の理想の存在です。本作の3人のヒロインはオタクの主体でありながら萌えの対象となるロリ少女のアナロジーでもありました。別にこの物語のヒロインたちが想像だという設定という意味ではなく暗喩としてです。その中心にあるのがガランです。これは空虚ともとれますし、伽藍つまり宗教施設ともとれます。

 空虚でも気持ちがあれば形になるという肯定的にもとれますし、中身はなにも無いとみることもできます。あるいはオタクの熱狂は宗教的であり醒めると何も残らないという意味にも取れます。

 恋愛できない先代のパイロットがセカンドインパクト的なものを起こしたのは、人の気持ちがわからない包容力がない度量がない、ということでしょう。つまり、主人公は旧来の隠れオタクではなく恋愛しながらオタク文化も愛せる人物像になっています。
 あえてイケメンホストに描いた意味は、あえてテンプレオタク像とずらすためでしょう。

 本作のテーマは「アキバを取り戻せ」「オタクを肯定しろ」だけではない気がします。アキバは破壊されその上に新しいオタク像、人とのコミュニケーション、恋愛をしなさい、という意図に見えました。だからダーリンインザフランキスのような男女2人のコクピットだったと思います。

 作画の手抜きに見えたアラハバキのスタッフですがつまり顔がないということかもしれません。ネット社会の匿名性でしょうか。
 敵側のキャラをわざわざ掘り下げるという意味合いも、外から見た場合のオタクの異常さに気が付けという風にもとれます。それに友情らしき表現もありました。

 クリエータの苦悩や狂気はちょっと触れただけでしたね。クリエータの家族、深さがあってもセールスに結びつかないとというような表現でした。

 あとは表現の自由ですね。ここが中心テーマでくると思いましたがそれほどでもありませんでした。ビッグサイトに非現実文化禁止とありましたので、2次創作等について思うところはあるのでしょう。

 本作は複雑なストーリー性を持たせず、あえてオタク文化を分かりやすく散りばめているので、テーマがどこにあるかは非常に明快です。キャラの造形も萌えを強く意識しています。
 ただ、コロナ、シンエヴァ、秋葉衰退という微妙なタイミングすぎて、テーマがどこにあるのか、何なのかはわかっても、何を言いたいかが伝わりづらかったと思います。



以下 視聴中のレビューです。

{netabare}3話 わざわざベタな展開にするのはなぜでしょう?これがワザとなのは何となく感じますが。
 私は作家性があるアニメは嫌いじゃないですし、しょうもない裏読み癖があるので飽きずに最後まで見られますが大丈夫でしょうか。アニメのクオリティから言ってクリエーターの力も入っていると思いますけど…。

 テーマの方向性はまあ想像通りでいいと思います。ただ、逆転世界なんですよね。来週はアイドルの娘で次がゲーマーでしょうかね。ちょっとひねくれて見ると、ロボット、アイドル、ゲームが勝つ…で終わるか、さらに深いテーマがありそうな気もします。

 本作の「令和がこない」と合わせて考えると少なくとも、今のサブカルの状態を肯定はしてないですよね。サブカルの熱が冷めた、表現の自由とか今のアニメの衰退みたいない自己批判になるのでしょうか。

 逆転世界、真国日本、そしてよく見るとOPで分かりづらいですが夢想主義という単語とLEGACY(遺産)とでてましたね。うーん。昭和ですか。何を象徴したいのか。本来昭和は表現の自由はゆるかったし、アニメやアイドル、ゲームが成長した時代ですからね。

 昔のロボットものをオマージュしているのは良くわかります。地下から上がって最後ロボットの首がカクンと上を見るのもエヴァでしたね。咆哮は初号機の暴走です。効果音やバトルはガンダムでした。コックピットはダリフラでしたね。電池の形はエントリープラグかナイトメアか。その他拾えてないアナロジーはいっぱいありそうです。{/netabare}

 まあ、もう少し見ましょうか。



2話 言いたい事が伝わりますかね?まず、面白くしないと。

{netabare} 作品の演出が安っぽい子供向けロボットアニメ的になっているので視聴継続のハードルは高いかもしれません。今のところストーリー運びもベタですし。

 やっぱり作家性でテーマを内在させていますね。言いたい事はなんとなく伝わってきます。
 秋葉原のおでん缶って話題になったのは電車男の2005年でハルヒの頃でしたよね。そしてガンダム的の等身大象。敵の指揮官機が赤い。東京に水没はエヴァを想起させます。アニメ文化の停滞や表現の問題をやりたいのでしょう。

 眼鏡をかけることで本当の自分になるというペルソナの問題。ガランドールという空洞のロボットという設定も関連すると思いますが、マインドや感動がなければ創作物など空っぽだということでしょう。
 バッテリーと表現していますが、湧き上がるものとか感動ですよね。作る側、見る側とお金の問題がやはりテーマとしてあると思います。ただ、伝わるかなあ?

 ストーリーとしてまず面白く見させないと、言いたい事があっても伝えきれないと思います。{/netabare}



1話 今のアニメ制作の現状を嘆き、逆転を狙いに行くという宣言でしょう。

{netabare} 秋葉原のオタク文化が壊滅状態だそうですね。そして、異世界転生ものにアニメ世界は席捲され、ガンダムのような作家の想いが入ったアニメが絶滅の危機にある。

 そういう状況に対するアンチテーゼとして本作は作られたのでは?と思います。ガンダムや過去のヒーロー、ロボットものを恥ずかしいものという表現がありますが、それは恥ずかしいことを真面目にやらないと作品にならない、ということでしょう。見ただけで作家性の塊みたいな第1話でした。

 マルチメディア展開、1クールで完結しない原作付の低レベルコンテンツの乱造、そしてなにより、テーマの無い作品の数々。本作は、そういったものに対する反抗なのだと思います。

 音楽が消えるアニメと同時期にこれが制作されたというのは、恐ろしいことです。これはクリエーターサイドが意識か無意識かわかりませんが、そういう空気を感じているのでしょう。

 昭和から続く思想というのは、おそらくポリティカルコレクトネスとか安易なフェミニズムの創作物に対する介入を、揶揄しているのでしょう。

 ホストが主人公になっているのも「冷めている」「金のことしか考えない」「どこかでアニメをカッコ悪いと思っている」「人の顔をみないで話をする」という現代の若者ではなく老人も含めた今の人間たちを象徴しているのだと思います。

 つまり、この作品は今のアニメに対する危機感、あるいは表現の自由に対するSNS上の叩き、作家性を無くした金中心のコンテンツに対する逆転を狙っているのだと思います。

 そうそう、画面から言って中国資本のことも入っている気がします。{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 15

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

サブカルチャーレジスタンス

全12話

現在の世界と並行する世界が、突如日本上空に裂け目として現れました。並行する世界の日本は「真国日本」を名乗り「軍国主義」の元、現日本は侵略され征服されてしまいます。

サブカルチャーが弾圧に合って死に絶えようとしている中、サブカルチャーを守るために結成された「アラハバキ」という秘密結社が対抗していきます。

荒廃し「アラハバキ」が拠点とする「アキハバラ」で真国日本の人型兵器「伽藍」とアラハバキが保有する伽藍似た人型兵器「ガランドール」との戦いを描く作品です。

敵の伽藍は複数体いますが、ガランドールは1体で、動力源(個々のトキメクもの)になる女の子(電池少女)次第で違う形になりましたね。

シリアスなシーンもありますが基本はコミカルな感じでした。(アラハバキの方達はみなさん覆面・仮面で隠していましたね)

勝ち負けが主題のような感じですが、敵も味方も過去や現在に抱えていた感情をぶつけ合うお話なので、ロボットものと感じはあまりしないですね。

お話は切りがいいところで終わっています。

どこかで見たようなキャラデザなので調べてみると、キャラ原案が化物語の方なのですね。

OPはMia REGINAさん、EDは鈴木愛奈さんが歌っています。

最後に、観ていて「伽藍」もサブカルような感じがしましたw

投稿 : 2024/12/21
♥ : 17

67.6 3 レジスタンスで恋愛なアニメランキング3位
蒼き流星SPTレイズナー(TVアニメ動画)

1985年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (65)
303人が棚に入れました
1996年、人類は地球を飛び出し火星へ進出したが、アメリカとソ連の冷戦もまた火星にまで拡大していた。同年10月3日、国連主催のコズミック・カルチャー・クラブ(宇宙体験教室)に選ばれた少年少女達は、火星に到着して間もなく、突如現われた謎の機動兵器・SPTによる攻撃に晒される。窮地に陥った彼らを救ったのは、蒼いSPTを駆る少年アルバトロ・ナル・エイジ・アスカであった。彼はグラドス星によって地球が狙われていること、そして自分が地球とグラドスの混血であることを告げる。コズミック・カルチャー・クラブの少年少女達は、エイジに不信の眼差しを向けながらも、戦いの中で徐々に絆を深めていく。そして共に地球へ帰るため、彼らは火星を脱出し苦しい旅に出発した。

声優・キャラクター
井上和彦、江森浩子、梅津秀行、鹿股裕司、鳥海勝美、平野文、戸田恵子、塩沢兼人、広瀬正志、横尾まり
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

OP「メロスのように -LONELY WAY-」は名曲だと思います。

いずれも高橋良輔監督作品の『装甲騎兵ボトムズ』、『太陽の牙ダグラム』、『ガサラキ』が、それぞれ想定外に面白かったので、ついでに見てみた本作。
本来は4クール1年間の放送予定で制作されていた前半部分はそこそこ面白かったものの、後半に入ってからの展開が色々とお粗末だったような・・・

とくに、第35話および最終第38話は、本作打ち切りに伴う駆け足展開で、それぞれ前話(第34話および第37話)と話が全然繋がっておらず、見ていて頭の中が??状態でした。
(※一応、TVシリーズ終了後に制作されたOVA第3作で補完されている、とのことですが。)

・・・それでも、全編とおして流れるOP「メロスのように -LONELY WAY-」は、親しみやすい名曲という印象が強く残ったこと、主人公エイジとヒロイン・アンナが割と好印象だったこと、からアニメ自体も、評点は低いながら意外と好印象が残りました。

自分の場合、本作は全く初めて見たのですが、このOPは街角のあちらこちらで多分、これまでも知らず知らずに繰り返し聴いてきたメロディなのでしょう、きっと。
それだけ、色々な人に愛されてきた良曲なのでしょうね。


◆視聴メモ
{netabare}
・第13話視聴終了時点
全体的に設定が甘すぎる(異星人と姿形が全く同じなのは良いとして、会話が自由に通じたり、精神生活も共通していたり、あまつさえ恋愛・通婚さえ何の障害もなく行われている点etc.)
・第24話視聴終了時点
シモーヌ&アンナそれぞれのエイジへ贈る言葉が巧く差別化されている点は見事。{/netabare}


◆制作情報
{netabare}
原作          伊東恒久、高橋良輔
監督          高橋良輔
脚本          星山博之、五武冬史、平野靖士、伊東恒久、遠藤明吾、高橋良輔
キャラクターデザイン  谷口守泰
メカニックデザイン   大河原邦男
音楽          乾裕樹
アニメーション制作   日本サンライズ{/netabare}


◆作品別評価

(1) TVシリーズ × 3.4 
  <1> 第1-25話   ☆ 3.7
  <2> 第16-38話  × 3.2
(2) OVA3部作  ☆ 3.6
---------------------------
  総合      ☆ 3.5


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

=========== 蒼き流星SPTレイズナー (1985年10月-1986年6月) ==========

 - - OP「メロスのように -LONELY WAY-」、ED「5分だけのわがまま」 - -
{netabare}
第1話 あかい星にて ★ 1996年10月3日、国連火星観測基地(コズミック・カルチャー・クラブ研修、謎の敵来襲)
第2話 彼の名はエイジ ☆ 惑星グラドスからの来訪者(エイジ、アーマス・ゲイル(グラドス軍中尉))
第3話 その瞳を信じて ☆ X計画、エイジ尋問、ゴステロ隊来襲、国連基地一部施設自爆
第4話 心のこしての脱出 ★ 火星アメリカ基地への避難開始、ゴステロ再来襲・部下の反逆
第5話 まもられても、なお… ★ デビッドのエイジへの敵意、アメリカ基地壊滅(核ミサイル攻撃)
第6話 とり残されて ★ 米ソ相撃ち、核シェルター到着、再び部下の反逆、ゴステロ撃退
第7話 血はあかかった ☆ グラドスの目的、ゲイル討伐隊長再任、無人観測基地へ、殴り合い、敵襲
第8話 彼の叫びに応えて ★ ゲイル負傷、エイジの頼み、ゴステロ撃滅
第9話 生きる道を求めて ★ カルラ来襲、地球人たちのSPT初乗り・出撃(デビッド&ロアン)
第10話 エイジ!?と呼んだ ★ 地球への報告書、料理とパーティ、カルラ再来襲 
第11話 地球の艦(ふね)が来た! ★ 米軍シャトル接近、グラドスSPTとの交戦、カルラ隊帰投、ダニー少佐到着、エイジへの信頼
第12話 さよならの赤い星 ★ グラドスSPT群の本格攻勢、米軍シャトル轟沈、火星離脱
第13話 宇宙(そら)にむなしく ★ 米宇宙軍との交信、米宇宙軍全滅、ソ連宇宙艦へ、エイジ拘束、ダニー少佐の犠牲(エイジら脱出)
第14話 異星人に囚われて × ゲイルの投降勧告、脱出 ※シナリオが茶番(こんな簡単に脱出できるのなら囚われた意味がない)
第15話 蒼き流星となって ★ 地球艦隊との交信、グラドスの本気(地球艦隊全滅)、エイジvs.ゲイル一騎討ち、レイズナーの異変、ゲイル戦死
第16話 月よ!こたえて ★ 月面到着(壊滅していた基地)、米軍生き残り・子供たちとの遭遇戦、クレイトンとエリザベスの再会
第17話 群がる殺人機(マシーン) ☆ グラドス無人機との戦闘、シャトル移乗
第18話 そして地球へ ★ ジュリア(エイジ姉)登場、レイズナーの秘密見届け、月脱出
第19話 とどかぬ想い ★ J.ギリバート博士とのコンタクト、米軍のシャトル回収、米国到着
第20話 レイズナーの怒り ★ エイジ捕囚、レイズナー暴発、」シモーヌの気持ち 
第21話 我が名はフォロン ★ 米国の戒厳令布告、もう一つのレイズナーAI、グラドス創世の秘密、降伏勧告と攻撃、一時退却、地球侵攻艦隊司令グレスコとの交信 ※意外な展開で面白いが、脚本自体は拙劣×
第22話 フォロンとの対決 × ジュリアの本心、フォロンの譲歩、戦略ゲラン衛星接近、V-MAX発動、ジュリア来襲 ※駄目な脚本の典型
第23話 奇跡を求めて × 大気圏降下、グラドスのオゾン層破壊作戦、米ソ宇宙軍全滅、米大統領からの出撃要請、出撃 ※同上
第24話 光になったエイジ ★ 敵艦突撃
第25話 駆けぬけた宇宙(そら) × ※総集編(新規シーンほぼなく見なくてよい回){/netabare}

 - - - - - - - - OP(変わらず)、ED「LA ROSE ROUGE」 - - - - - - - -
{netabare}
第26話 時は流れた! ☆ 1999年10月、グラドス支配下の旧ニューヨーク、裏切り者ロアン、レイジのアンナ&デビッド救出
第27話 華麗なるル・カイン ☆ レジスタンス、グラドス地球占領軍司令官ル・カイン赴任、文化破壊の進行
第28話 クスコの聖女 ★ 人心を誑(たぶら)かす聖女の素顔、ゴステロvs.エイジ、姉弟の再会
第29話 再会・謎の招待状 ☆ 仲間たちの密会、裏切り者ロアンの急襲
第30話 ベイブル奪回作戦(ゲーム) ★ グラドス基地侵入、奪還作戦の虚実、デビット&シモーヌのsky dive
第31話 仕組まれた聖戦 ☆ グレスコ准将とジュリアの面会、スタジアムの公開バトル
第32話 ああ、ゴステロ × ゴステロのジュリア誘拐、エイジの姉救出 ※ゴステロ脱獄の話が無駄に長い
第33話 死鬼隊の挑戦 ☆ 死鬼隊のレイズナー攻略法研究、ゴステロの妨害
第34話 狙われたアンナ ☆ レジスタンスの新たなシンボル(アンナ)、死鬼隊のアンナ襲撃
第35話 グラドスの刻印 ★ 南米遺跡に閉じ込められた3人(エイジ、アンナ、カルラ)、アンナ告白
第36話 敵V-MAX発動 ☆ マンジェロ(死鬼隊生き残り)爆死
第37話 エイジ対ル・カイン ☆ ジュリア幽閉、ル・カインの問いかけ(レイズナーの秘密・地球とグラドスの関係)
第38話 歪む宇宙(そら) ★ 1999年12月30日、南米クスコ遺跡・地球を守る切り札(グラドスの刻印)を守る戦い、エイジとアンナの別れ、ロアンの真意、古代グラドスの遺産発動(ジュリア){/netabare} 
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★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)21、☆(並回)12、×(疑問回)5 ※個人評価 × 3.4



============ (OVA) 蒼き流星SPTレイズナー (1986年8-10月) ===========

ACT-I 「エイジ1996」   ☆  {netabare}※第1-24話の総集編{/netabare}、56分
ACT-II 「ル・カイン1999」 ☆  {netabare}※第26-37話の総集編{/netabare}、55分
ACT-III 「刻印2000」   ★ {netabare}※第38話の一部+新規エピソード{/netabare}、56分
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★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)1、☆(並回)2、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.6

投稿 : 2024/12/21
♥ : 9
ネタバレ

Etzali さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

空に蒼い流星~♪(/°°)/ ̄ハィ♪ いや、それ彗星じゃね?(・・;)

(2013.8/22) 
80年代の作品を全然知らない・あまり観た事がなかったので名前だけ知ってるレイズナーを視聴する事に…

メカニックデザインが大河原邦男さん(ガンダムシリーズ、最近だと革命機ヴァルヴレイヴ)なんですね。それにしてもレイズナーのコックピット部分がオカッパにしか見えないwww

物語としてはSFに在り来たりな異星人vs人類という構図なんですが、放送当時の1985年は米ソ冷戦時代という現実(リアル)でも戦争が起こっている状況でした。その状況を上手く物語に組み込んでいるので「リアルロボットアニメ」と呼ばれているんですね。

全38話(打ち切りがなければ4クール?)の内、前半(1~25話)までは丁寧にストーリーが進んでいくので中だるみや急展開は無かったと思います。まぁ、エイジの「地球は狙われている!」と「○○先輩!」の台詞には笑ってしまいましたけどwww
酷いのは終盤の34話あたりから彗星の如く、話が飛び始めた事と{netabare}V-MAX{/netabare}の安売り状態が続き、いくら打ち切りとは言え伏線({netabare}地球とグラドスの関係{/netabare}と{netabare}レイズナーに隠された秘密{/netabare})が回収されなかったのは仕方ないとして最終話のストーリー展開は、どうなんだろう(-_-;)

OVAで補完されているようなのでレンタルか配信で気が向いたら視聴してみます。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 12
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

時は流れてYouはShock!

全38話。2部構成となっており、前半25話まではハードSFの様相を呈していて、後半は‥‥!

太陽系外から突如として現れた異星文明グラドスの襲撃を受け壊滅した火星観測基地。コズミック・カルチャークラブ"火星体験教室"でそこ居合わせていた少年少女達は辛くも生き残った仲間達、引率の先生、本作の主人公でもある、地球人と異星人(グラドス人)のハーフ!である少年エイジとの絆を深め合いながら、共に地球への帰還を計ります。

キャラについて、強力な戦闘マシンに乗りながら、死地にいてなお人殺しを頑なに拒絶する心優しいエイジの印象は、当時のロボットアニメの中では異彩を放ちますが、初回から人格が完成されている感があるので、成長を追う楽しみはあまり見出せず、同じく真面目過ぎるアンナ、シモーヌ、エリザベス先生の印象もやや薄め。むしろデビッド、ロアン、アーサーという、どちらかと言うと脇に追いやられがちな華の無いキャラたちに魅力を感じました。直情型、知性派、お調子者と性格付けがしっかりとされているので、この三人の存在が物語に適度なスパイス、精彩さ与えている印象があります。男性陣の中では唯一ロボットに乗らないお留守番キャラ、表情豊かで時に臆病者なムードメーカーのアーサーが特にイイ味出してました。

メカについて、主人公機のレイズナーのデザインはガンダムモドキっぽくもあり、「翠星のガルガンティア」のチェインバーっぽくもあり、何となく中途半端なデザインで、あまり見栄えはしないのですが、要は中身、人工知能が搭載されている所に大きな特徴があります。単にパイロットの命令を復唱したり、状況分析したりするだけのステロタイプのAI描写とは違って、主人であるエイジとの対立、自分自身との葛藤が描かれている点は、当時としては斬新な試みであったと想像されます。頭部のドーム上のフォルムも何となく似ているし、もしかしたらチェインバーの元ネタはこのレイズナーなのかも知れません。

レイズナーを始めとする※1SPTの主力武器は自由電子レーザー砲「レーザードライフル」とSFチック。まぁ、実質的にはガンダムのビームライフルとあまり変わらないんですが(汗)接近戦ではビームサーベルとかじゃなくて(実は後半で似た兵器が出るけど)電磁破砕装置「ナックル・ショット」を用いて戦います。こちらも何となくSF的なスマートさがあり、高橋良輔監督らしい機能性重視の嗜好が見て取れる様に感ぜられました。

上記に加え、変り種として、ジェット戦闘機の※2チャフみたいなLCMパウダーを利用したトリッキーな戦術なども見られ、戦闘描写には随所に工夫が見られます。

SPTの動きに関してはそれら地味な武器に反して派手。他のロボットアニメとの差別化を図る為か、宇宙空間での方向転換時に頭部を中心にして機体をグルグル高速回転させる動きとか、アクロバティックな攻撃の避け方とかがけれん味のある印象を残します。パイロット、大丈夫か‥?

しかし本作のロボットアニメとしての最大の魅力といえば、やはり主人公機レイズナーの切り札、その代名詞と言っても過言では無い「V-MAX」でしょう。

「レイ、V-MAX発動!」エイジの指示に呼応して「レディ」とOSの音声が発せられれば、荘厳なBGMと共にレイズナーの真の力が解放されます。機体の速度が通常の三倍(笑)となり、赤い彗星、否、蒼き流星となって並み居る敵をばったばったとなぎ倒すのです。強力な防御フィールドを身に纏ってレーザーを弾き返し、体当たりでSPTをも粉砕出来る無双モードに‥。ただし発動限界時間は長くなく、終了すると必ず冷却モードへ以降するというリスク付き。でもこれが直接ピンチに結びつく様な展開は全編を通して1回くらいしか無かった様な‥(汗)


第26話「時は流れた!」からは衝撃の展開が待っています。
{netabare}
3年の時を経て‥

前半のハードSF的な世界観から雰囲気はがらりと変わり、洋画「※aマッドマックス」、というよりは「北斗の拳」的な世紀末バイオレンスアクションな作風に‥‥「誰か! 説明してくれ!!」

敵役として登場するル・カイン閣下などは外見的な特徴も含め、※b南斗聖拳の達人と見紛う姿。白鳥を思わせる豪奢なコスチュームを身に纏い、額にサークレット、両肩にプロテクター、片手には乗馬用鞭という出で立ち‥。演ずるは同年同時期に放映されていた「北斗の拳」のレイ役の故・塩沢兼人さん。ファンの方ならば華麗なる閣下の振る舞いに酔いしれる事でしょう‥。

一方主人公のエイジの変わり様もスゴい‥。前半ではパイロットスーツの姿しか殆ど拝めませんでしたが、時流れれば赤シャツにGパン、Gジャンルック、そして当然の如く膝パッド。両袖には鋼鉄製トンファーを隠し持ち、武装警察、発狂サイボーグを相手に回し、我流拳法で縦横無尽の大暴れ。顔もちょっとケンシロウ化している‥。一体どうなっちゃったんだ‥このアニメ? と思うも束の間、グラドスによる地球統治、レジスタンス、聖女、敵味方に分かれてしまった旧友との再会、確執など、矢継ぎ早に提示される謎、訳の分からない状況や言葉が画面上から次々と飛び出すものだから、見ないわけにはいかない気持ちに‥。

この混沌とした世界の中で、悪鬼と形容してもお釣りが来そうなアニメ史上最も救い難い悪役達かも知れない、破壊と殺戮を好む一触即発チーム"死鬼隊"も登場します。サイボーグのゴステロをリーダーとするならず者戦闘部隊。どいつもこいつも見ているだけで気分が悪くなる様な面々ですが、性格の破綻振りが突出しているゴステロの生き様には一見の価値があるかも知れません。敵であろうと味方であろうと、全て利己的な理由から分け隔てなく殺害し、横恋慕した相手に殺戮の喜びを語り、拒絶されれば逆恨み。他者の善意も自らの悪意の原動力に‥。後半のエピソード「ああ、ゴステロ」で退場?するまで"死んだと思っていたら実は生きていて"を繰り返し、物語の要所要所に顔を覗かせては暴虐の限りを尽くします。序盤グラドス軍での階級が大尉なのが今もって謎。この男、メインキャラを完全に喰ったキャラの立ちぶりから、一部のファンから「ゴステロ様」とか「ゴステロ大先生」とか呼び習わされ、親しまれているそうです。なんてこった‥(汗)怪役を完璧に演じ切った広瀬正志さんには尊敬の念を抱かざるを得ません‥。

後半では登場ロボットも様変わり。リアルロボット系からスーパーロボット系への転身というべきか‥特に上述の死鬼隊の乗り込むロボがとんでもない事になってます‥。武装の名称を挙げればその禍々しさが自ずと分かるかも知れません‥。ブロークン・ネイルにレーザー・バズソー、ハード・コーンにスクイーズ・アーム、そしてスネークドリルに火炎放射器。住む世界間違ってるんじゃなかろーか? 人もロボも(笑)

※a:核戦争後の荒廃した世界を舞台にしたアクション映画。悪役として仮面の男とかモヒカン男とかが登場する。

※b:「北斗の拳」の主人公ケンシロウの使う北斗神拳の対極にある、陰と陽で言うと陽に当たる派手な技の目立つ拳法。
{/netabare}
物語について、前半では米ソ冷戦の延長上の世界を想定した地球人同士の対立、、後半ではグラドス人創世の秘密、異種族間の抗争と融和への道など、壮大なテーマが描かれますが、どれも大味感が否めなく、むしろそれよりも印象に残ったのは、前半の宇宙逃亡劇のスリリングさ、全編を通して描かれた愛憎劇であった様に思います。でもオゾン層破壊ビームとか、ドリルとか、宿敵打倒トレーニングとか、インディジョーンズとか、ゴステロとか(笑)変なものがそれらにごった煮にされているので、特に後半はそっちの要素ばっかり楽しんでいた様な‥。結局の所、アクションシーンとキャラで魅せる娯楽作品という評価に落とし込むしかありませんでした。

残念なのはこのアニメ、※3打ち切り作品なので、37話~38話までの繋ぎの展開が全く描かれていません。いつの間にか最終局面に‥初見の方はさぞがっかりする事でしょう。でも御安心あれ。お話は総集編OVA「蒼き流星SPTレイズナーACT-III 刻印2000」にて一応補完されています。視聴後、気になった方はそちらで真の最終回をご確認下され。

音楽について、劇中音楽については全て故・乾裕樹氏によるもの。名作「装甲騎兵ボトムズ」シリーズの全ての楽曲を担当された方としても有名。ジャズ~フュージョン、クラシックなどバリエーション豊かな曲調が耳を楽しませてくれます。V-MAXのBGMはわたしの様に※4スパロボからこの作品に入った者としては特に感慨深いものがありました。やはりオリジナルはカッコイイ!

80年代の某男性アイドルグループの歌声を髣髴させる「そ~ら~に~あおいりゅう~せ~い~♪」の導入で有名?な主題歌「メロスのように -LONELY WAY-」の流れるOPムービーも注目どころの一つ。歌の途中に本編のハイライトシーンが挿入される演出が妙に楽しいのです(笑)OP、EDとも歌詞が軽薄だな~と思えば目にした名前は秋元康。まぁ、こちらには目を瞑っておきましょう‥(汗

前半と後半で全く異なる作風、一粒で二度美味しい? 作中人物の「脳が痛ぇ」とかの台詞による精神汚染の危険もあるけれど、強烈な印象を残すロボットアニメ(主に悪役のおかげで)を御所望なら「蒼き流星SPTレイズナー」勇気を出して観てみるのも一興かも‥?

「レディ?」


※1:人型戦闘兵器。全高10メートル前後。頭部がコクピットになっている。

※2:空中に散布することで、レーダーによる探知を妨害する金属片など。電波誘導のミサイルなどを回避する際に用いられる。

※3:提供の不祥事とか、プラモの売り上げの伸び悩みとかが原因らしい‥製作の責任では無いと思う。

※4:ゲーム「スーパーロボット大戦」の略称。ゲッターロボ、マジンガーZ、ガンダムなど、様々なアニメからロボットやキャラが登場する戦略シュミレーションゲームというか生粋のキャラゲー。SDながら再現度の高いロボ描写とか声優さんの熱演が楽しい。

※:レビュータイトルの"YouはShock!"は「北斗の拳」の主題歌「愛をとりもどせ!!」の第一声。文法的に変だけど細かい事を気にしてはいけない(笑)

投稿 : 2024/12/21
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